長野県が12日、「SDGSをビジネスに活かすーSDGs活用販路開拓モデル創出事業 成果報告会ー」を開催しました。
県は、SDGs(持続可能な開発目標)をビジネスに活かした県内中小企業の取り組みを支援しており、この日は実際に取り組んだ一部の中小企業を迎え、その内容や成果を報告しました。
報告者の一人は、株式会社水島紙店代表取締役の水島康明さん。同社は70年以上の歴史をもつ紙卸問屋の老舗です。当センターともつながりがあり、3月には手提げ袋作りを通じ環境問題を考える「NPOカフェまんまる×手提げ袋ワークショップ」も共催します。
「自分たちができることを社会課題の解決につなげたい」
その想いから、自分たちにできること=紙を活かし手提げ袋をお店などに提案。
安価で手軽に使えるポリ袋から「素敵な紙袋」に変えることで、お店のブランド力をあげると同時に、環境保護に有益だと説いて回ったといいます。
他にも、齋藤材木工業株式会社社長斎藤健さん、株式会社山翠社代表山上浩明さん、信州吉野電機株式会社社長吉野智胤さん、株式会社長野車体代表鴨下直哉さんが登壇し、取り組みを発表しました。
後半のパネルディスカッションでは、みなさんが考えるSDGSについて意見が交わされました。
共通していたことは、SDGsとは一つのキーワードであり、自分たちが今までやってきたこととつなげることができるということ。世の中が変化するなかで、今までのように利益追求だけではなく、付加価値をつけていくことで企業は生き残る。そのひとつのきっかけがSDGsなのではないか、と。
わたしたちセンターも、日頃から社会のために活動する方々を応援しています。
「社会や誰かのためになにかする。」それは人にとっても価値を高め、生きる力につながるのかなと感じました。その中で、SDGsは個人にとってもそのきっかけの一つになっているのだと思いました。