「働くお母さんたちにできることをしたい!」NPO法人えんまるを取材しました。

2014年地域の保育の支援活動を目指しNPO法人として設立。

「働くお母さんたちに何かできることはないか」と、2018年に自宅訪問病児保育を始めました。

「子どもの急な病気は親も子もつらいもの。預けるお母さんたちも安心して預けられ、子どもは具合が悪くなったことをプラスにとってもらいたい!」と、共同代表を務める岩間千佳さんは話しました。

病気のときにだけ訪問するため、子どもの心を瞬時につかめるよう経験10年以上にこだわった保育士を採用することはえんまるとして最大のこだわりです。

また、会員との事前面談の徹底、保育日誌は丁寧に詳しく書くなど、その業務への姿勢は、岩間さん自身の長年の保育士経験から生まれるプロ意識そのもの。話を聞いているだけでも「こんな病児保育があると安心だな」と感じさせます。

こうして一人ひとりとの関わりを大切にしていき、会員は今では50人以上。多くは口コミで広がったというのもうなずけます。

一方事業を展開するなかで見えてきたのは、SOSを出せない、孤立している家庭の存在でした。

岩間さんは、「今は公的支援も地域の居場所もいろいろあるが、そこにたどり着けず孤立している人が多くいるという現実。食をきっかけに孤立する心を開き、親の助けになりたい」と話します。

そこで考え付いたのは、定期的に食材を届ける“子ども宅食えんまる便“。2020年秋からスタートさせました。

寄付で集まった食材を、大切に包みプレゼントする気持ちでお渡ししています。食をきっかけに、どんどん心を開いてくれるようになった親子の様子を目のあたりにし、手ごたえも感じています。

今後はさらに支援先を増やしたいとも考えているそうです。そのためにも、食材やお金で事業の支援をしたい方も随時募集しています。皆さんのほんのちょっとの「どうぞ」の気持ちをお待ちしています。

えんまるHPはこちら

https://www.enmaru.jp/