機関誌の取材で、小田切地区で活動する
NPO法人小田切エルダーフラワープロジェクトの畑を訪ねました。
理事長の安西晋さんに案内され、着いた畑は、山間の傾斜地にありました。
1ヘクタールほどにエルダーフラワーが植えられています。
エルダーフラワーを見ながら傾斜を昇って行くと、
風が吹き抜ける場所にベンチが置かれていて、
そこに座ると遠くに山並みが折り重なった美しい景色が!!
エルダーフラワーはハーブの一種で、ヨーロッパでは比較的メジャーな植物。
料理などにも使われるそうですが、日本では栽培している場所はほとんどありません。
地域おこし協力隊として赴任した理事長の安西さんは、
ここにエルダーフラワーを植えて、小田切からビジネスを広げていこう!
ここをエルダーフラワーの里にして、人も資源も循環する暮らしを創ろう!
と活動しています。
地域のおばあちゃんたちが花を摘み、加工したものは化粧品や食品になります。
その収益で地域が暮らしていけるようになれば・・・。
最近では、ホームページなどを見て、都心部の一流レストランからも声がかかるそうです。
「本当にエルダーフラワーを愛して、必要とする人としか関わらない」とのこと。
場所も実はヒミツ。
多くの人に知られて荒らされることを懸念してのことです。
エルダーフラワーは高さ2メートルから3メートルくらいまで成長しますが、
ちょうど人の目線あたりに小さな花が密集して咲きます。
ちょうど今ぐらいが開花期。
高齢者でも収穫にあまり負担がないこともあり、地域の皆さんと一緒に作業もします。
また、障害のある若者たちの活躍の場としても期待されています。
栽培を始めて6年目の去年、やっと30キロのエルダーフラワーを収穫することができました。
安西さんが目指すのは縄文式ビジネス。
地域の中で分かち合い、助け合いながら暮らし、ビジネスが生まれ、地域が持続可能になる。
何れは県の特産物にしたい!!そうです。