「ソルガムって知っていますか?」

 「ソルガム」って知っていますか?

 ソルガムは南アフリカ原産のイネ科の穀物で、世界の5大穀物の一つなんです!グルテンフリーでGABAやポリフェノールが豊富で栄養価が高い優秀食材。昔は原料にして砂糖を作りだしていたことも。

高温や乾燥に強く育てやすく、市内では主に西山地区で作られてきました。

お米に入れて炊いたり、小麦粉と混ぜてお菓子にしたり。レシピもいろいろあります。http://akebono-shop.com/?mode=f3

実を食べるだけでなく、茎葉をキノコの培地へ活用し、使用後はメタン発酵によりエネルギーを排出することができるということで、期待が高まっています。

5月21日、七二会地区でソルガム栽培の基本を学ぶ講習会が開かれ、市内外から約40人が参加しました。

しかしこの日は朝から雨。ソルガムは水分に弱いため、本来は種まきには適しません。そのためソルガムの特性や育て方の説明を受けた後、種まきのデモンストレーションをうけました。

「何センチ間隔くらい?」「何粒くらいずつ?」などと、参加者は実際に撒かれた種の様子を注意観察しました。

中には実際に育てているという参加者は、「地域の荒廃地で栽培している。茎の処分で困ったが、ゾウの好物だと聞き、今は動物園に提供している」と話しました。ただ、シカが好んで食べるため、一晩で畑を食い尽くしたという例もあるそうです。

講習会を主催した「信州そるがむで地域を元気にする会」は、ソルガムによる耕作放棄地の解消やエネルギーへの活用を通じ、持続可能な地域づくりを目指しています。構成団体は、信州大学や長野市、企業などです。

 

今後エネルギー活用のためには生産量も消費量も上げる必要があります。

理事長の天野良彦さんは、「現在市内の耕作放棄地のうちの2/3でソルガムを作ることができれば、安定的にエネルギーを供給できる量に達する。

市民のみなさんに、ソルガムを育てることでエネルギーの地産地消にも貢献できると知ってもらいたい。」と話しました。

会の理事である信州産ソルガム普及促進協会の井上格さんは「いろいろな人にソルガムの魅力を知ってほしい。ぜひ作ってみてください」と話しました。

「持続可能な地域づくり」を目指すために、ソルガムへの期待は高まります。

信州そるがむで地域を元気にする会はこちら→https://sites.google.com/gm.shinshu-u.ac.jp/sorghum-genki/home

 

説明を聞く参加者。
期待を語る天野理事長
会の理事である、AKEBONO株式会社の井上格代表