NPO法人信州能力開発ネットワークは、障がい者の就労・生活を支援する団体で、現在は須坂市を拠点に就労継続支援A型の「BASIS Biz」、就労継続支援B型・自立訓練(生活訓練)の「green BASIS」などを運営しています。
各事業所では、菓子箱の組み立てなどの内職作業の他、高山村のワインブドウを育て収穫するなどといった農作業も取り組んでおり、職員や利用者同士が互いにフォローしあいチームとして責任を果たす姿に信頼も厚く、仕事の依頼も増えています。
スタッフが取材に訪れた仕事納めの年末。「1年の感謝をこめて」と、利用者とスタッフみんなで事業所と車の掃除に励んでいました。取材に訪れた我々にも笑顔で話しかけてくれ、インタビューにも快く答えてくれたり冗談を言い合ったりする姿に、この事業所を含めた法人の人柄、そしてチーム力を感じました。
支援をする中で、仕事を始める以前に生活自体の見直しといったことを必要としている人がいる事に気づき、自立訓練事業も始めました。2年という期間がある中で、B型就労や一般就労をしている人もいるそうです。このような自立訓練事業所は須高エリアでは1つという現状ですが、「本当に足りているのか。支援が必要な人に届いているのか。目に見えているものがすべてではないと思う。掘り起こしができたら」と施設長の小森香織さんは話します。
「つまづいてしまっても、できるだけ早く支援や誰かにつながってほしいと思っています。そして私たちは、その人それぞれの特性個性に合わせ支援をしていきたい」と話しました。
法人が理念として掲げている「人を育み 世界をつくる」。
一人ひとりが世界を作っている。だからその土台となる一人ひとりの力をより強く輝かせていきたい。そんな思いを感じた取材でした。
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