大岡地区住民自治協議会は、会議のファシリテーションを学ぶ講座を2月6日に開催。
区長や子育てサークル代表などNPOをはじめ、行政職員など多様な参加者22人が集まりました。
講師は日本ファシリテーション協会フェローの鈴木まり子さん。前日の大雪の中浜松から駆けつけてくれました!
鈴木さんから冒頭、「目的は会議の開催ではなく、より地域をよくすること。そのためにファシリテーションはある」とした上で、「意見を出すのもまとめるのも参加者であり、それを促進するのがファシリテーター」と、改めてファシリテーターの役割を確認しました。
▲長野でもおなじみの鈴木まり子さん
会議で大事な役割を果たす”チェックイン”では、2人1組になって自己紹介。
「この会議室を一つの地域だと思って」とまり子さん。で、あれば、会議=地域をよくするためにも、ちょっと周りに目を配り、考えを巡らせたら自分にできることはあるよね。全体がもっとよくなるよね、という話も。
さぁ、いよいよファシリテーションとは?の講義に突入!
ゴールを設定し、参加者と共有することの大切さ、会場レイアウトも場づくりのためには重要!などなど、明日から使えるコツも学びました。
また、対話促進ツールである”えんたくん”も初体験!えんたくんとは、円形の段ボールをグループで膝の上に載せて、その段ボールの紙に意見を書きながら話すというもの。
膝を突き合わせるということで、物理的な距離と同時に心理的な距離感も自然と近くなっていく、そんな体験をし、「使ってみたいけど、どうやって注文するの?」と話す参加者も。
参加者から「意見が出ない際にどうしたらいいか」「話も長くなってしまい、そのうち論点がずれてしまっている方がいてもなかなか声かけができない」といった悩みも。
「最初に今日目指すゴールを提案し、全体共有してから始めては」
「その人を止めようと思うのではなく、別の人の発言の機会や時間を確保するということを一番に考え、しっかり聞いて次へつなぐ意識を」とアドバイスがありました。
今回の講座の目標は「終了後これからの会議や打ち合わせが少し楽しみになっていること」。「次はファシリテーターになりたい」「これまでは会議が気が重かったが、何かできるかも」と、何かをつかんだ様子の参加者が多くいました。
企画立案者である地域福祉ワーカーの内田光一郎さんは、「会議を楽しくすることでいい地域になるはず。住民が自分のやりたいことをいろんなところでやって、それがつながることで地域はおもしろくなる」と話しました。
「特に地区の役員をやっている方々は、会議に多くの時間を割いています。だからこそ、その時間を有意義にすることは大事であり、頑張ってほしい」と鈴木さんからエールがありました。