【取材レポート】認知症にやさしい町 かわなかじま

7月19日(金) 全体で約60名が参加。長野市地域包括センター星のさと主催 『川中島地区地域ネットワーク会議 認知症にやさしい町・かわなかじま』を、川中島公民館で開催しました。

 このネットワーク会議は、
・ 関係者が顔の見える関係となり、それぞれの立場を知り連携を取りやすくする
・ 主に高齢者が地域で生活する上で解決すべき課題を一緒に考え、社会資源を生み出す
ことを目的としています。

また今回のテーマ「認知症にやさしい町・かわなかじま」としたわけは
令和6年1月に国民全員が活躍の法律として施行された「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」に基づき、長野市認知症総合支援事業「あんしんいきいきプラン21」が推進されています。
 その中には
① 認知症の本人・家族への支援
② 通いの場の充実・参加促進
③ 認知症啓発
が掲げられており、
「認知症の人が自分らしくいるために、大切にしている考え方や生き方をたもちながら希望を持って暮らす」
「認知症に関係する仕組みを作ることを、いろいろな立場の人と話しながら進めていき、認知症の人だけではなく誰もが自分の得なことで活躍できる共生社会を実現する」
基本法が目指している以上のことから、川中島に拠点や居場所のある他業種の方々が集まって認知症について考える場を開催しました。

 

まずは、認知症の本人ミーティングを参加している認知症の診断された方々にお話を聞きました。
本人ミーティングは、文字通り認知症本人が集い、主となって自らの体験や希望、必要としていることを語り合います。自分たちのこれからのよりよい暮らしや暮らしやすい地域の在り方を一緒に話し合いながら、それらを地域に伝えていく場です。また当事者だけではなく、家族同士も話せる場を設けています。

本人ミーティングに参加して言えることは
 「集まる場があることは元気の源である」
 「同じ立場の人がいると安心できる」
 「自分一人の時間も持てる」
といったことでした。認知症だからと気を遣われることなく、同じ認知症の人とつながり悩みを共有することが、安心安全の場づくりになっていくのだと感じました。

話しを聞いた後は、各テーブルでワークを実施
自分たちができそうなこと、どんなところつながれば良いかを話し合いました。

「認知症だからできないと決めつけるのではなく、時間がかかっても自分で取り組んでもらうこと。」「誰もやらないからではなく、自分たちがまずできることから始めてみる。」
そんな意見が出ていました。

まさに誰もがやさしくなり、誰もがいきいきできる場所として、川中島地区が連携していく。そんなネットワークが構築された会議となりました。