■日 時:2025年2月6日(木)13:30~16:00
■場 所:柳原交流センター
■参加者:72人(自治会・住民自治協議会関係者・市内中学生など
■目 的:改めて、自治会や町内会が何をする存在なのかを知り、その上で自分の生活とのつながりを考え、重要性や今後の自治会の在り方を模索するためのスタートの機会とする
■登壇者:藤澤洋次郎さん(柳原地区住民自治協議会 専任副会長)
浅倉信さん(第三地区住民自治協議会 事務局長)
【第一部】 アイスブレイク
「自治会・住民自治協議会を知る」クイズ
クイズを通して、まずは自治会と住民自治協議会について改めて学びました。
地域を住みよいまちにするために、地域住民により自主的に形成された住民自治組織である「区」や「自治会」が存在すること、そうした区や自治会と市内32地区ある住民自治協議会、市が「協働」することの意義について市の職員から説明がありました。
【第二部】 各地区取組紹介
自治会の役割や仕事、住民自治協議会との関係、住民自治協議会の役割などそれぞれの立ち場の二人からお聞きしました。自治会の役割や仕事、住民自治協議会との関係、住民自治協議会の役割などそれぞれの立ち場の二人からお聞きしました。
■藤澤洋次郎さん(柳原地区住民自治協議会 専任副会長)(写真左)
自治会の役割とは、区民が気持ちよく日常を過ごすために課題解決をすること。その仕事としては大きく分けると、防災・福祉・子ども/子育て支援・コミュニティーの醸成・今まで継続して行なってきた区の役割。こうしたことを、行政(市)と一緒にやることはもちろんだが、行政では行き届かない課題に対し、区の地域住民の目線で取り組むことが必要であり、そのためにも住民個人の自治意識を高めることが大事。その一役を担うのが自治会の意義ではないかと話しました。また、具体的に柳原地区でのお祭りの企画運営するところに、住民の参加をつくった事例などを紹介しました。
■浅倉信さん(第三地区住民自治協議会 事務局長)(写真右)
住民自治協議会とは、住民を中心に各組織をつなぐ役割であるとし、住民自治協議会の意義やその上での課題を話しました。また、同地区で取り組む「おまつりスタンプラリー」などの行事を紹介し、「子どもを中心にした催しを定期的に開催することで親や祖父母などが地域の輪に入るきっかけになる」と話しました。また、区長のなり手についても話が及び「第三地区の区長のみなさんは、区長の仕事が楽しい、おもしろいと言い、なかなかやめない」と話し、区長職が名誉職となっているといった話も出ました。
【第三部】 グループディスカッション
「自分たちの地区の取組や課題などの共有」

取り組み事例を受けてのグループディスカッションでは、日頃は話す機会のない地区の人たちがそれぞれの課題や取り組みを共有。 そのなかで、役員のなり手不足や後継者の育成等の課題が浮き彫りになりました。 一方で、「自治会加入率を高めるために戦略的に取り組みたい」「住民のニーズをすくい上げることが大事」「やるからには楽しくやりたい」という前向きな意見も多く出たのが印象的でした。 参加者からは、「他地区の区長や役員との交流は意義がある」など、続編を希望する声も多く聞かれました。
===========================================まとめ
今回の交流会は、自治会について考えていくためのスタートの機会ととらえ開催しましたが、予想をはるかに上回る70人以上の参加がありました。 他の地区の方々がどんな課題を持っているのか、どんな工夫があるのかを知りたいという想いで参加された方も多いようでした。 特に、グループディスカッションは、「うちは次のなり手がいない」「自分がやるならこんなこともしたいんだ」など様々な意見が飛び交い、熱量がとても高い時間でした。 また、初めて中学生の参加もあり、中学生からは「飲み会などではモチベーションは上がらない。若い人を取り込むためにどのようなことを考えていくか」と問いかけもありました。 ただ今回は、課題を出し合うことで終わってしまったグループもあり、「もう少し具体的な話をしたかった」「他の事例をもっと知りたかった」などと意見もありました。 続編を望む声も非常に多くいただいており、今後どのようにやっていくのか、当センターでもさまざまな人たちの意見を聞きながら画策していきたいと思っています。
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アンケートから
★当日の感想
・これだけの参加者がいるということは課題感の現れ。 きっかけとしてはいいのではないか。
・他の地区のことを知ることができてとても参考になった。
・もっと掘り下げて話したかった。
・人探しの話題が多かったが、もっと自治会を深く知りたいと思った。
・地区の盛り上げが大事。
・地域・区・住民自治協議会・長野市とのつながりが理解できた。 役員の仕事と各自の仕事との両立をどうしていったらいいのか、もっと話し合いたい。
・交流の時間だけでいい。 もっと話したい。
・住自協の活動のPRをもっとしてもいいと思う。
・区長の任期が区によって違うことを知らなかった。 みんな違うんだな。
・女性も区長などの役員になってほしい。
★今後に向けて
テーマについて
・役員の選出方法、他の地区の優良事例を知りたい。
・これからの世代に投げかける課題をつくえい、学習する機会を立ち上げてほしい。
・今回のように中学生など若い人の意見を聞く機会がほしい。
・区に入るか入らないかの論議はどうか?
・いろんな勉強会がほしい。
・区長の想いや悩みをもっと話せる・聞いてもらう場が必要ではないか。
・現役の区長向けとこれから担う人向けの勉強会があってもいいのではないか。
・課題解決→市への提言→フォローアップにつながる実践的なものがあったらいいのでは。
・自治会の存在意義を住民自身が理解する機会(場)の必要性を感じた。 行政でできること、できないこと、住民に協力してもらいながら進めていくことと、今後も探っていきたい。
・意見を交わすことがこんなにためになると思わなかった。 役員は楽しいよ、楽しくやろうよという方向性にもっていけるようにしたい。
・地区によって課題が違うので、重合住宅・事業所の加入推進・中山間地・人口減によるなり手不足などテーマを絞ってはどうか。
・楽しい区の運営を考えたい。
開催時期について
・隔年で開催してほしい。
・土日開催もしてほしい
・定期的な開催を望む。
課題
・関心高く参加したが、ほとんどが男性。なり手不足についても、ここが問題なのでは?
・高齢化につき、なり手不足は直近の課題。
・もう少し絞った議論をしたい。
・定期的な開催を望む。